『ポール・ヴァーゼンの植物標本』
¥2,200
SOLD OUT
ポール・ヴァーゼン
文:堀江敏幸
発行所:リトル・モア
2022年7月
四六変型/148頁(内カラー112頁)/上製
一世紀の時を経てなお残る、花々のかすかな色。
指先の気配――。
美しい標本と
胸をしめつける堀江敏幸の
掌編との二重奏
南フランスの蚤の市の片隅に置かれた小さな箱。
中には100枚ほどの花の標本がひっそりと収められていました。
まるで絵を描くように、枝葉や花片がていねいに台紙に配置され、ごく小さな薄紙で留められている、あまりに美しい植物標本の数々……。
遠い昔、見知らぬ異国の女性が、スイスとフランスの国境近くの山や草原で花を摘み、手を動かしてていねいに作った標本から、想像をめぐらせ、記憶を辿ること。
かつて生きていたものたちの息づかいが聞こえてくる奇跡――。
[ 堀江敏幸書き下ろし「記憶の葉緑素」所収 ]
*植物標本95点収録
*採取地と学名、和名の索引つき
場所が消滅してしまっても、
そこにあった命は標本として採取した人の記憶とともに生き続ける。
—— 堀江敏幸
カバーを外すとまた違った美しさの表紙があらわれます
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