白の稜線 |大谷一良
¥6,820
画:大谷一良
装幀:サイトヲヒデユキ
発行人 鹿野亜里・宮崎亜季・大谷羊平
2023年
本文B5変形/144頁
背継丸背上製本/表紙シルク印刷・箔押し
版画家・大谷一良の遺した山々の世界
歩いてきたところはちいさな山頂だった
新聞紙を敷いて腰を下ろすと正面の山がこっちをむいている
いつもは厳めしくとりすましている山の様子が変である
こんなに晴れているから山も浮き浮きしているのだろうか
今日はどうもおかしいぞという山の顔つきである
『山のひとりごと』(本書より)
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大谷さんの表そうとした山の気(け)。
その表現に深く潜む力と
それを受け止める感応は
山に登る人の気持ちそのもので終わりがなく
その気と山の稜線を本の形として
引き継いで行けたらと思った。——サイトヲヒデユキ(装幀)
大谷一良
1933年東京生まれ。
’57年東京外国語大学スペイン語科卒業。総合商社の勤めを終え、’96年よりフリーの版画家。この間、畦地梅太郎氏に私淑、「アルプ」をはじめ「まいんべるく」「山と渓谷」「心」「岳人」などに表紙画やカット、文章を発表。’80年代から個展や共同展を毎年のように開催。著書に「山のかけら」「山の絵葉書」「風のディヴェルティメント」など、共著に「山のABC」「忘れ得ぬ山」など多数。山岳関連書の装丁・装画も数多く手がけた。
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