うつわ小説『先生の庭』
¥1,650
著:いしいしんじ
発行:港の人
2025年5月
A5サイズ変型
並製本/本文40頁
時を超えた人生の不思議に出会っていく
鎌倉のうつわギャラリー「うつわ祥見KAMAKURA」プロデュースによる「うつわ小説」シリーズの第三作め。
ふとしたきっかけから茶道のお稽古に通うことになった主人公、亜美。鈴の鳴るような声で笑うチャーミングな先生に惹かれ、亜美はお茶の深い世界へと導かれていく。思いがけないできごと、思いがけない出会いをきっかけに、時を超えた人生の不思議に出会っていく姿が描かれる、力強いストーリー。
「ほんと、お茶碗がそこにこうしてあるってことだけで、じっさい、たいしたことなのよ」(本書より)

——以下、発行元より引用
私たちは、自然からいただいたものを「うつわ」に盛っていただきます。
「うつわ」に注がれた水で体と心をうるおします。
家という「うつわ」のなかで日々を過ごし、この世に別れを告げたのち私たちの体は焼かれて「うつわ」におさめられます。
小説家いしいしんじさんが「うつわ」をテーマに書く「うつわ小説」。
このシリーズは、鎌倉のうつわギャラリー「うつわ祥見KAMAKURA」のプロデュースにより誕生しました。
約1年をかけて、4篇の小説を順次刊行していきます。
器はみな土でできています。きのうふと開いたものすごく古い聖書のページに、お前たちは塵として生まれ塵にかえるのだという有名な文言があり、あ、人間も器だな、と思いを改めた次第でした。うつわを書くのは小説の基本なのかもしれません。──いしいしんじ

3作目は本が帯で巻かれて封がしてあります。
「うつわ小説」シリーズは全部で四話、それぞれ独立したストーリーになっています。
|著者|
いしいしんじ
作家。1966年大阪生まれ。1994年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞、2012年『ある一日』で織田作之助賞大賞、2016年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『ぶらんこ乗り』『プラネタリウムのふたご』『海と山のピアノ』『みさきっちょ』『マリアさま』など多数の著書をもつ。現在京都在住。
プロデュース うつわ祥見 KAMAKURA
ブックデザイン 吉岡秀典+及川まどか(セプテンバーカウボーイ)
装画 矢尾板克則
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